5月の金曜日に鬼怒川温泉にある老舗ホテル、鬼怒川温泉ホテルに宿泊しました。
鬼怒川温泉ホテルは、現存する日本最古のリゾートホテルである「日光金谷ホテル」と同じ金谷グループ。
ビュッフェが美味しいと評判で、口コミでも人気の高いホテルです。
泊まったのは、湯の街館にある和洋室。
和モダンな部屋で鬼怒川渓谷の景色を楽しめました。
この記事では、鬼怒川温泉ホテルの様子を写真付きで紹介していきますので、鬼怒川温泉のホテル選びの参考になれば嬉しいです。
鬼怒川温泉ホテルはこんな人に特におすすめです。
- リーズナブルに金谷グループに泊まりたい
- ウェルカムサービスが充実していてほしい
- ビュッフェが大好き
アクセス
鬼怒川温泉ホテルは最寄り駅の鬼怒川温泉駅から約1.5KM。
歩けないこともありませんが、鬼怒川温泉駅から鬼怒川温泉の各ホテルを巡るダイヤルバスが出ているので、今回はそちらに乗って行くことにしました。
鬼怒川温泉駅の改札を出て右に進むと
鬼怒川温泉各ホテル行きのダイヤルバス乗り場があります。
運賃は200円。
後払いで現金のみの対応です。
ダイヤルバスの出発時間は鬼怒川温泉駅に到着する浅草方面からの電車に合わせているようです。
今回は13時15分のダイヤルバスに乗りました。
ダイヤルバスがバス停に来たのは13時12分頃と結構ぎりぎりでした。
乗車する際運転手さんに宿泊するホテル名を伝えます。
乗客が宿泊するホテルを順番に巡るのでその時々によって所要時間は異なると思いますが、この日は10分弱で鬼怒川温泉ホテルに着きました。
【鬼怒川温泉ホテル】チェックイン
ダイヤルバスがホテルに着くとホテルの方が玄関に出てきてお出迎えしてくれました。
その流れですぐフロントに案内されチェックイン手続き。
チェックインの際に夕食・朝食時間の確認がありました。
混雑状況によって時間は変わるかもしれませんが、夕食は17:30、朝食は7:00~7:45に会場に入ることにしました。
また、帰りのダイヤルバスの時間も確認されます。
時間は、9:20,9:40,10:00,10:20,10:40,11:00の便があります。
希望の時間を伝え、フロントの方がバス会社?に連絡し予約をしてくれます。
チェックインが終わったのは13:30頃、本来のチェックイン時間は15:00なので部屋の準備ができるまでロビーラウンジで待たせてもらいます。
【鬼怒川温泉ホテル】ロビーラウンジ、ウェルカムサービス
鬼怒川温泉ホテルは、懐かし館・湯の街館・遊楽館の3つに分かれており、フロントは懐かし館、ロビーラウンジは湯の街館にあります。
フロントから廊下をまっすぐ進み、
(奥に子供用の浴衣置き場がありました)
突当り左手に広々とした空間があります。
左手はお土産屋さん、右手がロビーラウンジです。
ロビーラウンジからは鬼怒川の景色が楽しめます。
落ち着いた雰囲気が泊まったことはありませんがなんとなく金谷ホテルっぽいです。
この日は天気も良く新緑がとてもきれいで癒しの空間でした。
ロビーラウンジではウェルカムサービスとしてドリンクとお茶菓子の提供があります。
ドリンクは温かいものから冷たいものまで種類が豊富。
各種お茶系やコーヒー。
また、ドリンクサーバーが2か所にあり一見同じようですが、微妙にメニューが違います。
お茶菓子は、蒸したての温泉饅頭、日光甚五郎煎餅(バター風味の塩味のおせんべい)、日光の雅(胡麻餡を求肥で包んだお餅)、ソフトクリーム。
ソフトクリームは機械があり自分で巻くので難しくもありつつ楽しめます。
ドリンクサーバーにメロンソーダがあったのでそこにソフトクリームを入れてクリームソーダ風にしていただきました。
もちろんおかわり自由。
夕食のビュッフェも豪華なので食べ過ぎには注意が必要です。
【鬼怒川温泉ホテル】客室へ移動
14:15頃、部屋の準備が終わったようでスタッフの方がロビーラウンジに来て部屋の鍵を渡してくれました。
部屋へは各自向かいます。
今回泊まったのは湯の街館にある和洋室。
館ごとにエレベーターの色が分かれていて湯の街館はピンクのエレベーターを使います。
湯の街館のエレベーターは1基。
食事の時間やチェックアウト時間近くは少し待ちました。
エレベーターのドアが客室階で開くとアートな絵がお出迎え。
客室階のエレベーターホールはこんな感じ。
消毒液や電話、消火器があります。
エレベーターを降り右手の廊下を進むと部屋に着きます。
湯の街館は客室も少ないので廊下は静かでした。
部屋の鍵はカードキーではなく昔ながらの鍵。
もちろんオートロックではないので鍵を部屋に置いたまま外に出て締め出される心配はありません。
ちなみに3名で宿泊し鍵は2つでした。
【鬼怒川温泉ホテル】湯の街館 和洋室
玄関スペース
鬼怒川温泉ホテル、湯の街館の和洋室は31.6m²。
定員は最大3名です。
ドアを開けると広々とした玄関スペースに大きな鏡とタオル掛けがあります。
タオル掛けは濡れたタオルを干すのに大変便利でした。
反対側から見た玄関はこんな感じ。
玄関自体も広く、靴箱、靴ベラ、消臭スプレーが置いてあります。
写真に写っていませんが館内用サンダルもありました。
水回り
洗面台・トイレ・お風呂といった水回りは玄関に入って左手にあります。
真ん中に洗面台、右手にトイレ、左手にお風呂。
洗面台はシンプル。
タオルと紙コップ、フェイス&ハンドソープだけしか置いていませんが、和室の引き出しにちゃんとアメニティ類が用意されていました。
トイレは自動洗浄付きのきれいなトイレ。
大浴場に行ったので使いませんでしたがお風呂場。
ボディウォッシュ、シャンプー、リンスあり。
お部屋のお風呂は温泉ではないそうです。
トイレの手前の引き戸はクローゼット。
ハンガー、浴衣の上に着る羽織、セーフティボックス、鼓の形をした椅子らしきものがありました。
ベッドスペース
客室奥にベッドスペースと和室があります。
ベッドはセミダブルのベッドが2台。
シモンズ製で寝心地も良かったです。
ベッドボードの両端にはコンセントと読書灯。
真ん中には照明のスイッチ。
そしてベッドボードの幅は広めで寝る時にスマホやメガネなどを置いておくのに便利でした。
今回は3名で宿泊するので1人は布団となります。
夕食会場に行っている間に、スタッフの方が布団を和室部分に準備してくれました。
和室
和室には座り心地の良い和室用の椅子が2脚と座布団のようなクッションが1つあります。
クッションには背もたれがありますが座って座位を保つには心もとなく、3人中1人はベッドに腰かけていました。
ちなみに部屋によっては大きめなソファが置いてあるようです。
3人で泊まると1人は布団になるので、3人で泊まる場合はソファの部屋にはならないのかなと思います。
テーブルの上にはお菓子とティーパックの緑茶、ドリップコーヒーが人数分。
金谷ホテルグループだけあってお菓子は「かなやの和風チョコサンド」、コーヒーは「ジョンカナヤ カサブランカコーヒー」とこだわりの品です。
「かなやの和風チョコサンド」は鬼怒川の銘菓「きぬの清流」に似ていると思ったら「きぬの清流」とのコラボ商品でした。
電気ポットと人数分のペットボトルの水。
電気ポットが置いてある台の引き出しを開けるとカップ、湯呑茶碗、栓抜きがあります。
その引き出しの下の扉を開けると冷蔵庫があります。
中身は空でコップが人数分入っていました。
テレビの横に電話機。
テレビ台の下にDVDプレーヤー、懐中電灯、ティッシュ、館内の案内冊子があります。
DVDプレーヤーが置いてある台の下にゴミ箱、テレビ台の隣にはシャープの加湿機能付き空気清浄機がありました。
アメニティ類
ティッシュが置いてある下の引き出しには
浴衣、足袋型靴下、バスタオル、お風呂に持って行く時に使える大きめの袋があります。
下の段にはアメニティセット、タオルセット(赤・黄色・緑のビニール袋)、巾着袋(女性のみ)、ドライヤー、フリーサイズのパジャマがありました。
気になる女性用のアメニティセットの中身は
- ボディスポンジ
- ヘアクリップ
- コットンセット(コットン・綿棒)
- HAJIMARI ORGANICスキンケアセット(メイク落とし・洗顔料・化粧水・乳液)
- ヘアブラシ
スキンケアセットは1回分のみです。
大浴場にも化粧水等の用意はありますが、朝晩共スキンケアは部屋で行いたい人はもう1回分は各自で用意してきた方がいいでしょう。
また、タオルセットには、歯ブラシ・歯磨き粉、ビニール袋と同じ色のタオルが入っています。
ちなみに男性用のアメニティは
- ボディタオル
- ヘアコーム
- 綿棒
と女性用に比べ少なめです。
部屋にあるドライヤーはパナソニックのナノイー。
大浴場にもドライヤーはありますが、部屋のドライヤーの方が乾きも早く使いやすかったです。
景色
湯の街館は全客室渓谷側。
窓を開けると鬼怒川の川の音がよく聞こえます。
今回泊まった5階の部屋からの景色はこんな感じ。
左下には鬼怒川、右下には橋が見えました。
正面には線路があり電車を見ることができます。
テラスですがテラス用のサンダル等は無く、さほど広くはないのでゆっくり寛ぐ感じではないかも。
ただ、テラスに出なくても窓も広いので景色は十分楽しめました。
【鬼怒川温泉ホテル】温泉大浴場
鬼怒川温泉ホテルには2つの大浴場と2つの貸切風呂があります。
大浴場は、木造り大浴場「渓谷の湯」と石造り大浴場「湯里」、男女入れ替え制です。
大浴場のエレベーターホールには無料の給茶機やコーヒー牛乳などが売っている自動販売機、そしてレンタル漫画コーナーがありました。
漫画は最大5冊まで部屋に持って行くことができます。(利用後は本棚まで返却要)
漫画も往年の名作「タッチ」から「呪術廻戦」まで幅広いラインナップでした。
大浴場の混雑業況が分かるモニターもあります。
(混雑業況はチェックイン時に配られる案内用紙にあるRQコードからも見られます)
せっかくの温泉なので「渓谷の湯」と「湯里」、両方入ってみました。
2つとも趣が異なり浴槽の種類も多く気持ち良く入浴できましたが、個人的には「渓谷の湯」の方がより清潔感があり明るく広々していたので気に入りました。
1階木造り大浴場「渓谷の湯」
入浴時間
女性:14:00~25:00
男性:4:00~10:00
14:40頃に行くと先客が2・3人くらい。
温泉に入っている時も4・5人くらいと空いていましたが、出たころ(15:30頃)には人も増え始めました。
温泉は「健緑石風呂 (温めの湯)」、「ゲルマニウム風呂 (熱めの湯)」、「木造大風呂」、「半身浴風呂」、「露天岩風呂」の5種類。
「健緑石風呂 (温めの湯)」、「木造大風呂」、「半身浴風呂」は温度が温めです。
特に「半身浴風呂」は背もたれもあるので楽な姿勢でずっと入っていられる感じでした。
「露天岩風呂」は屋根があるので解放感はそこまでではないですが、雨の日でも濡れずに温泉を楽しめそうです。
目隠しの木が植えらており鬼怒川の渓流は見えなかったですが、川の流れる音や目隠しの木の間から見える山の景色は楽しめました。
身体を洗う所は一つ一つ仕切りがありプライベートが保たれ良かったです。
脱衣所・洗面所も清潔感があります。
脱衣所には冷水器あり。
洗面台には、化粧水・乳液・ボディクリーム・ヘアトリートメント・ブラシ・綿棒がありました。
タオル類は無いので部屋から持ってくる必要があります。
ドライヤーはKOIZUMIとテスコムの2種類。
テスコムの方はマイナスイオン機能が付いていました。
地下1階石造り大浴場「湯里」
入浴時間
男性:14:00~25:00
女性性:4:00~10:00
4:45頃に行くと先客が4・5人と空いていました。
温泉から出てきた5:30頃になると人が増えてきたがまだ空いている感じ。
6:00頃にはやや混雑していました。
温泉は、「露天風呂」と天然石を使った4種類の計5種類のお風呂があります。
天然石を使ったお風呂は天然石のパワーによって効果が分かれています。
正直入った感じは温度以外にそれぞれの効果の違いは分からなかったのですが、浴槽のお湯が出る所に天然石が置いてありなんとなく有難い気分は楽しめました。
「露天風呂」は「渓谷の湯」にある露天岩風呂同様屋根付き。
前の晩から朝にかけての強風のため浴槽に葉っぱなどが大量に落ちており、なんとなくゆっくりできなかったのが残念でした。
脱衣所・洗面所にあるアメニティ類は「渓谷の湯」と同じでした。
【鬼怒川温泉ホテル】夕食・朝食ビュッフェ
夕食・朝食は共に湯の街館2階「石窯ダイニング楽炎」でビュッフェでした。
夕食
夕食は受付で部屋番号を伝えると席に案内されます。
運よく窓際で景色の良い席でした。
テーブルには醤油と塩がありました。
夕食ビッフェは通常は時間制限が無いようですが、混んでいたので今回は90分の時間制でした。
メニューも多いので時間が足りず最後の方は慌ただしくなってしまいました。
宿泊した日は「春の旬味フェア&大人の熟成フェア」が開催中で生ハムやチーズが置いてありました。
鬼怒川温泉ホテル名物、厚切りローストビーフは確かに厚切りで食べ応えがありながらもお肉は柔らかかったです。
本格石窯で焼いてくれるミニピザはクワトロフォルマッジを選択。はちみつをかけて間違いない美味しさです。
新鮮なまぐろのお刺身と天ぷら。
天ぷらは揚げたてを提供してくれるので熱々のサクサク。
釜めしは季節ごとに2種類。今回は筍の釜めしにしました。
炊きあがりに30分くらいかかるので早めに注文した方が良いでしょう。
優しい出汁のおでんや鬼怒川金谷ホテルオリジナルの和風ビーフシチュー。
ビーフシチューはコクがありお肉もホロホロと柔らかい。
他にも鮎の塩焼き、宇都宮餃子、お寿司、カレーなど和洋中のメニューが豊富にありました。
デザートもミニケーキやフルーツ、アイスなど盛りだくさん。
写真に写っているハート形のパイは「金谷菓子本舗」のはーとパイ。
お店では6枚入りが1,100円で売られているお高めなパイだけあってバターを感じるとても美味しいパイでした。
アイスは10種類ほどあり全種類食べたかったですが、お腹もいっぱいで時間も無く今回食べたのはストロベリー、ゆずシャーベット、マーブルのみ。
特にゆずシャーベットがさっぱりしていて美味しかったです。
ソフトドリンクはドリンクサーバーがあり無料で飲み放題。
アルコールは2,400円で飲み放題(90分)です。
あまり飲まない人はもちろん単品でも頼めます。
単品で頼んだ日本酒飲み比べ3種セット(1,300円)。
意外と量が多かったです。
朝食
朝食はチェックイン時に渡されたカードを持って受付に渡します。
朝食の席は自由席という口コミを見ましたが、混んでいる日だったからかスタッフの方に案内された席に着きました。
サラダはドレッシングの種類が豊富でした。
スムージーはキウイと胡麻のスムージーとバナナと小松菜のスムージー。
小さめなので両方取って飲み比べ。キウイと胡麻は甘く飲みやすく、バナナと小松菜は健康的な感じでした。
黒いお椀は高原ほうれん草のしゃぶしゃぶ。
ほうれん草をしゃぶしゃぶしたのは人生初でしたが、高原のほうれん草だけあって美味しかったです。
栃木ご当地佐野ラーメンは朝にぴったりの優しい味。
オープンキッチンで作ってくれるオムレツにはチーズソースと野菜が煮込まれたトマトソースの2種類をかけてみました。
藁に入った納豆が美味しいという情報を得ていましたが、粒も大きく本当に美味しかったです。
おにぎりの具は梅、鮭、昆布、蕗味噌、高菜がありました。おにぎりは目の前で握ってくれます。
フレンチトーストも焼きたて。カスタマイズでバニラアイスを添えてます。
夕食でアイスを制覇できなかったので、メロン、チョコレート、クッキー&クリーム、バナナのアイスを別盛で。
朝からアイスが食べられるのはアイス好きにはたまりません。
他にもパンやシリアル、自分で作るどら焼き、千本松牧場のヨーグルトなど食べきれないほどのメニューありました。
【鬼怒川温泉ホテル】チェックアウト
チェックアウトは10:00。
精算は7:00から開始です。
10:00前後は混雑するとのことだったので、朝食後に夕食の飲み物代と入湯税を払い清算を済ませました。
確かに10:00少し前にフロントに行ったところ混雑していたので事前に精算しておいた方が良いと思います。
鍵を返して予約しておいた10:20のダイヤルバスで駅まで帰りました。
バスはやや混んでいて鬼怒川温泉ホテルから乗った人は全員座れましたが、後に寄ったホテルから乗った人は座れない人もいました。
まとめ
鬼怒川温泉ホテルは老舗でありながらそれに甘んじない心意気が感じられるホテルでした。
特に良かったのはウェルカムサービスの充実度。
特定の部屋に泊まった人だけでなく誰でも使えるラウンジでのソフトクリームや蒸したての温泉饅頭などのサービスは満足度が高いです。
宿泊した和洋室も落ち着いた雰囲気の中にもお洒落さがあり、鬼怒川の緑も楽しめる居心地の良い空間でした。
全体的に満足ですが、混雑していたので食事がゆっくりできなかったことが少し残念でした。
季節ごとにメニューも変わるのでまた違う季節に再訪したいと思います。