初めてのインド旅行。
せめてホテルでは安心・快適に過ごしたいということで、大奮発をしてニューデリーの中心部にある5つ星ホテル、ザ・インペリアル・ニューデリーに宿泊しました。(以下インペリアルニューデリー)
1936年に開業したインペリアルニューデリーは外資系ホテルとは違った歴史を感じる雰囲気で、品のある豪華さに包まれた落ち着きのあるホテルです。
客層も本当のお金持ちというかいろいろと余裕のありそうな人が多く、庶民中の庶民の私は若干気が引けましたが、スタッフの方のホスピタリティも一流で庶民の私にも分け隔てなく丁寧に接してくれました。
この記事ではインペリアルニューデリーの様子を写真付きで紹介していきますので、デリーのホテル選びの参考になれば嬉しいです。
インペリアルニューデリーはこんな人に特におすすめです。
- 街中が良いけどインドの喧騒から逃れたい人。
- マハラジャ気分で優雅な雰囲気を味わいたい人。
- 安心安全清潔で落ち着いたホテルに泊まりたい人。
【インペリアルニューデリー】立地
ニューデリーには快適そうな5つ星ホテルがいくつかありますが、その中でインペリアルニューデリーを選んだ大きな決め手は立地の良さ。
飲食店やお店が集まったコンノートプレイスは余裕の徒歩圏内。
昼間観光して一旦ホテルに戻り、ゆっくりしてから気軽に歩いて夕食に行けるのはポイントが高いです。
また、コンノートプレイスまでの道にはマーケットが並び洋服や雑貨などが売っています。
カオスなインドの象徴メインバザールよりも値段は高めですが、がやがやし過ぎず丁度良い活気もあるので散策がてら覗くのも楽しいです。
そして、便利な立地ポイントとして地下鉄Janpath駅に徒歩数分で行けます。
地下鉄を結構利用したので近くに駅があり大変便利でした。
駅の入口はいくつかありますが、ホテルを出てコンノートプレイスとは逆方向にある入口が近いです。
【インペリアルニューデリー】チェックインまで
チェックイン 14:00
インドではある程度のホテルになるとテロ対策のためセキュリティがしっかりしています。
インペリアルニューデリーでも敷地前には門番がいて車はトランクを開け荷物チェックを受けてから敷地内に入れます。
(オートリキシャはホテルの敷地に入れませんでした)
エントランスに着き車を降りると、颯爽とポーターの人が荷物を預かってくれます。
ホテルに入る時に自分の荷物検査をした気もしますが、2回目以降は検査はありませんでした。
中に入ると歓迎の印としておでこに赤い点(ティカ)を付けてくれます。
ロビー中央には花が飾られ奥にはシャンデリアが輝いています。
煌びやかな世界に来ました。
ロビーにあるソファに通されパスポートを確認された後、程なくして部屋に案内されます。
宿泊者カードの記入などのチェックイン手続きは部屋で行いました。
廊下も輝いています。
部屋に着くまでにすでに素敵さに圧倒されます。
【インペリアルニューデリー】インペリアルルーム
今回はインペリアルルームに宿泊。
1階の1番奥の部屋でした。
ドアは安心のオートロック、カードキーは2名で2枚もらいました。
カードキーは磁気に弱く、スマホと一緒に持つと反応しなくなってしまいます。
その場合はカードキーをフロントに持って行くとパソコンで操作し、すぐに復活してくれました。
ベッドルーム
部屋に入ると正面にベッドルーム。
インペリアルルームはツインベッドがキングベッドかを選べます。
部屋の広さは30m²。
天井も高く広々しています。
白を基調にした部屋にローズウッドの家具が品のある雰囲気を高めます。
床のダイヤ柄も素敵。
ツインベッドはシングルベッドということですが、心なしか大きく感じゆったり眠れました。
サイドテーブルに350mlの水が入った瓶とグラスが2つずつ用意されていました。
枕元には日本のプラグもそのまま使えるユニバーサルタイプのコンセントやUSBポートがあり寝ながらスマホを充電できます。
部屋に入ってすぐ左側にクラシカルな雰囲気のテーブルとイス。
この写真は後日撮ったのでリンゴしかテーブルにありませんが、チェックインした時は
ウェルカムサービスでリンゴの他にチョコがかかったマドレーヌ、そして名前入りのメッセージカードが用意されていました。
マドレーヌは少しぼそぼそしてましたが味は美味しかったです。
窓側にしっかりとしたデスクとイス。
隠れていますがデスクの下にゴミ箱があります。
デスクには充電コーナーがありユニバーサルタイプのコンセントとtype-AとCのUSBポートがそれぞれ2つ。
枕元にもコンセントがあったので充電場所に困ることはありません。
ベッドから見やすい位置に大きいテレビがありNetflixやYouTubeが観られます。
滞在中もインド旅行のYouTubeを観て勉強していました。
ベッドルームの一角にミニバーコーナー。
ここにも350mlの水が2本。
カップやグラス、電気ケトル、栓抜き、紅茶や砂糖、クリープ的なものが用意されていました。
右の方に写っているナッツ類は有料です。
日本に帰った後に知ったのですが、置いてあったNo. 3 Clive Roadはインドの高級紅茶のブランドとのこと。
泊まった方はぜひ飲んでみてください。
ミニバーコーナーの下の扉を開けると冷蔵庫があります。
中に入っているドリンクは有料。
ちなみにインドビールのキングフィッシャーは税込みで625ルピーでした。
ウォークインクローゼット
部屋に入って右手にウォークインクローゼット?ちょっとした部屋くらいの広さがあるスペースがあります。
正面に大きな鏡とテーブルと椅子。
セーフティボックスと棚。
荷物を置ける台とハンガー、靴ベラ、ブラシ。
高いですがランドリーサービスもあります。
アースノーマット的な蚊よけ器具。
蚊にさされることを心配(マラリアとか)していたのでこれはありがたいです。
部屋はもちろんホテル内では蚊に刺されませんでした。
そして海外のホテルでは珍しいスリッパもあります。
さすが5つ星ホテル。
フカフカとまでは言えませんがワッフル生地で履き心地も良かったです。
水回りスペース
ベッドルームの奥が洗面台、バス、トイレの水回りスペース。
それぞれ仕切り等はありませんが、広々としています。
入って右手に洗面台。
洗面台にはアメニティ類、コップ、ティッシュとハンドタオル、普通サイズのタオル、拡大鏡、ゴミ箱があります。
気になるアメニティは、
- シャワージェル(Forest Essentials)
- シャンプー(Forest Essentials)
- コンディショナー(Forest Essentials)
- ボディローション(Forest Essentials)
- 石鹸(Forest Essentials)
- 歯磨きセット
- コーム
- シェービングセット
- シャワーキャップ
- 綿棒
- コットン
左の引き出しの中にドライヤー。
メーカーは不明でしたが風力・温風とも問題なかったです。
洗面台の壁にコンセントがありましたが、「シェーバーのみ」と書いてあったので使いませんでした。
(ドライヤーのコンセントは引き出しの中で繋がっていて取り外しはできない感じでした。)
左の引き出しには、生理用品などを捨てるディスポーザルバッグが入っています。
お風呂は嬉しいバスタブ付き。
長さも深さもありゆったりお湯に浸かれます。
シャワーはレインシャワーだけではなくハンドシャワーもあり使い勝手が良いです。
水圧も問題なし。
途中で水になることもありませんでした。
バスタオルはお風呂の壁に置いてあります。
トイレも綺麗。
ウォシュレットはさすがにありませんが、インド版ウォシュレットのハンドシャワーが付いています。
インドではトイレットペーパーをトイレに流さないでゴミ箱に捨てることもありますが、もちろんここはトイレに流しても全く問題ありません。
水回りスペースのドアにバスローブがありました。
そしてドアの外側(ベッドスペース側)は全身が写る鏡になっていて身支度に役立ちました。
WIFI、エアコン、清掃等
フリーWIFIがあり速度は普通に使う分には全く問題ありませんでした。
エアコン(冷暖房)あり。
インドの建物は冷房が効いているので部屋で温度を調整できるのはありがたい。
9月上旬で寒がりの私は冷房を切った状態でも夜は若干寒かったです。
ルームクリーニング、タオル交換は毎日。
シーツの交換はリクエストです。
さらにターンダウンサービスがあり、夜部屋に戻るとカーテンが閉められスリッパがベッドサイドに置かれるなど睡眠に向けて部屋を夜モードにしてくれます。
【インペリアルニューデリー】朝食ビュッフェ
朝食は1階にある1911というレストランで6:30~10:30、ビュッフェ形式です。
会場に行くと部屋番号を聞かれます。
席に案内してくれますが、席は予め決まっているわけではないので自分の好きな場所を選ぶこともできます。
席に着いたらコーヒーか紅茶のオーダーを聞いてくれます。
チャイもありました。
ビュッフェには洋食・インド・アジア料理が並んでいます。
サラダやハム、チーズなど。
小心者で食べませんでしたがここの生野菜なら食べても問題ない気がします。
スイカ、キウイ、パパイヤ、メロン、ドラゴンフルーツ、パイナップル。
生野菜を食べない代わりに果物は毎回食べました。
オレンジ・パイナップル・スイカジュースやマンゴーラッシー、デトックスウォーターなどドリンク類が豊富。
パンの種類も豊富。
そして朝食会場もやっぱり素敵。
写真奥に希望の卵料理を作ってくれるエッグステーションがあります。
出来た料理は席に持って来てくれます。
実際に食べたものはこちら
焼きトマトで野菜不足を補います。
ベーコンはインドではなかなか目にしない豚肉。
ハッシュドポテト、焼きそば、アーモンドクロワッサン。
クロワッサンの隣にあるのはサモサという揚げ餃子のようなインド料理。
中にじゃがいもとひき肉が入っていて外はサクサク。
スパイシーだけど辛すぎないです。
オムレツはふわふわ。
パクチーが入っているので苦手な人は抜いてもらいましょう。
エッグベネディクトとクロワッサンとキウイの乗ったデニッシュ。
パンがどれも美味しいです。
インドでこんなに美味しいパンを食べられるとは思っていませんでした。
クロワッサンの前にあり断面が見えているのはインド料理ゾーンにあったすり身に似た感じのもの。
プレッツェルとポークソーセージと焼きトマトと朝食の定番目玉焼き。
マレーシア・シンガポール料理のラクサスープもありました。
ホテルの朝ごはんで特に美味しかったのがこちらの麺。
何麺で何料理か分からないのですが、麺にネギ、ゆで卵、ドライオニオン、チキン、そしておかゆを乗せてアジアっぽい醤油のようなソースとチリをかけて混ぜて食べます。
おかゆと麺を一緒に?と半信半疑ですが食べてみると違和感もなく親近感の湧く美味しい味でした。
また写真にあるヨーグルト的なものもフレッシュで濃厚でとても美味しかったです。
はちみつをかけるとまろやかになりさらに美味いです。
【インペリアルニューデリー】1911Bar、アトリウム
1911Bar
ホテル内に1911Barがあります。
軽食や朝食会場でもある併設の1911レストランの食事メニューが食べられるので夕食がてら行ってみました。
レストランの食事メニュー表。
ドリンクはバーだけあってアルコールが豊富。
ソフトドリンクは種類が少なかったです。
Barは一人で静かに過ごす人やグループで楽しむ人など様々。
静かすぎることも騒がしすぎることもなく過ごしやすい落ち着いた雰囲気です。
頼んだ食事は
フレンチフライとTandoori Murgh Makhaniとナン。
小食な2人で食べて丁度良い量でした。
Tandoori Murgh Makhaniはバターチキンカレー。
チキンは柔らかく、日本で食べるバターチキンよりもスパイスのコクを感じます。
辛いのが苦手な私には辛いですが、それでも美味しく食べられる辛さでした。
ポテトは安定のおいしさ。
ケチャップやマストードが小瓶で付いてきました。
余談ですが、ソフトドリンクを頼んだ際に氷を抜いてもらうのを忘れました。
お腹を壊さないか心配でしたがなんともありませんでした。
アトリウム
ホテルの吹き抜けになっているアトリウムはカフェとして楽しめ、軽食やホテル内にあるパティスリーのケーキを食べられます。
天窓から光が差して明るく柔らかな雰囲気でした。
ソルテッドキャラメルが美味しいと何かで見たのですが売り切れ。
頼んだのはマンゴーなんちゃら。(名前忘れました)
マンゴーとチョコのムースが滑らかで甘すぎず美味しいです。
写真で見るより実物は大きめ。
そしてドリンクですが、紅茶の種類がものすごく多い。
紅茶に精通していない私には違いがよくわからず、インドで会ったインド人がお勧めしていた春摘みの茶葉を使ったダージリンファーストフラッシュを頼みました。
スコーンと小さいチュロスみたいものが付いてきました。
ダージリンファーストフラッシュ、美味しすぎる。
紅茶の渋みがなくフレッシュな味わい。
インドと言えばチャイだと思いチャイばかり飲んでいたことを軽く後悔しました。
【インペリアルニューデリー】スパ、プール
スパ
インドに行ったらアーユルヴェーダ、中でもおでこにオイルを流すもの(シロダーラと言うらしい)をやってみたかったのでホテルのスパを体験しました。
スパの体験記は長くなるので別記事で紹介予定です。
ホテル同様スパも優雅な雰囲気で夢見心地でした。
プール
天気とタイミングが合わず今回は入りませんでしたが庭に素敵なプールがあります。
パラソル付きのデイベッドもたくさん。
インドのプールサイドでゆっくりする贅沢もいつか味わってみたいです。
【インペリアルニューデリー】チェックアウト
チェックアウトは12:00
スーツケースを引きながらフロント付近に行くとポーターの人がすぐに来てくれ、こちらからお願いするまでもなく荷物を預かってくれました。
よくある荷物の引換券的なものは無く、受け取りも部屋番号を伝えるだけで大丈夫でした。
カウンターで鍵を返却し、スパやレストランの利用があったためお支払いをしチェックアウトは完了です。
スーツケースを自分で運んだのですが、部屋を出た際にスタッフの方が、「ポーターを呼んでくるから部屋で待っていて」と言ってくれたり、チェックアウト手続き中も「部屋に荷物は何個置いてあるか」聞かれました。
恥ずかしながら本格的な5つ星ホテル滞在が初めてなので知りませんでしたが、チェックアウトの時も大きい荷物は自分で運ばずポーターの人に頼むのが一流ホテルではスマートなのでしょう。
まとめ
インペリアルニューデリーは全てが優雅で落ち着いた空間でした。
客室や食事などのハード面だけでなく、スタッフの方の気配りも素晴らしく夢のような滞在でした。
しいて言えば、デリーの他の5つ星ホテルに比べ料金が高いのはネックですが、日本や欧米で同じレベルのホテルに泊まることを考えればむしろ安いです。それでもやっぱり高いけど。
立地も良く、昼間はインドの喧騒を楽しみ、夜はインドの喧騒を忘れゆっくり休むのに最高の場所でした。
安さを追求しインドのカオスを身近に感じられるホテルに泊まるのもザ・インド旅行という感じで楽しそうですが、インペリアルニューデリーのようなホテルでマハラジャ気分(?)を味わうのもインド旅行の楽しみの一つだと思います。
またインドに行った際は頑張ってインペリアルニューデリーに泊まりたいです。