2023年12月10日、第51回ホノルルマラソンに参加してきました。
人生で3回目のホノルルマラソン。
前回の参加が2016年なので実に7年ぶりのホノルルマラソンです。
この記事ではホノルルマラソン当日の様子を紹介していきます。
- ホノルルマラソンってどんな感じ?
- ホノルルマラソンを走ってみたい!
走るのに精一杯で写真もロクに撮っていませんが、ホノルルマラソンに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
3回目のホノルルマラソンの戦略は
元気なうちにゆっくりでもいいから走って距離を稼ぐ。
これは初めて参加したホノルルマラソンの時に、スタートから10キロ近くまで歩き、いざ走りだそうとした時にはすでに疲れ果てていて、結局ほとんど歩いて9時間近くかかり人生最大に疲れてボロボロになってしまった反省からきています。
この時はフルマラソンを甘く見ていてほぼ練習せずに挑んだのが一番の敗因です。
制限時間がなく歩いてもゴールできますが、時間がかかればかかるほど身体を動かす時間が長くなり体力も脚も消耗するので、練習はしておいた方が楽しめると思います。
では、久々のホノルルマラソン、スタートです!
【ホノルルマラソン】コース
大会当日に7歳以上なら誰でも参加でき、時間制限も無く初心者にも人気なホノルルマラソンのコースはこちら。
給水所は十分に用意されているので、よほどこだわりが無ければ自分で水分を用意する必要はありません。
食べ物は2か所でエネルギーゼリーを配っているほか、沿道の方がお菓子や果物、そうめんなどを配ってくれていました。
しかし、時間帯によっては食べ物が無い場合もあるので自分でエネルギーになるものを持参しましょう。
コースは、クリスマスイルミネーションやワイキキの街並み、海沿いといったリゾート地ならではの景色も楽しめますが、
意外と高低差があり
特に往復のダイヤモンドヘッドの上りが難所となります。
それ以外にも長く単調なハイウェイがあったりとなかなかタフなコースとなっています。
【ホノルルマラソン当日】スタートまで
起床~ホテル出発
朝というか夜中の2時頃起床。
前日は20時には寝たかったのですが普段通りだらだら過ごしてしまい結局寝たのは23時過ぎ。
しかも熟睡できず睡眠時間は正味2時間も無いくらいでしょうか。
明らかに睡眠不足ではありますが、気分が高揚しているからか意外とシャキッと起きれました。
日焼け止めや擦れ防止のワセリンを塗ったりと身支度をし、これから始まる長丁場に向けてしっかり朝食を取ります。
普段の朝食もパンよりご飯派なので、メニューは前日いやすめで購入したおむすび2個と日本から持参したインスタント味噌汁。
ほぼ夜中で胃もまだ動いていなさそうですが、ぺろりと完食しました。
宿泊ホテルがゴール近くのため、スタート地点まではホノルル動物園から出る無料シャトルバスで移動します。
バスは2時から4時までの運行。
昨年2022年大会はバスの本数が少なくスタートの5時に間に合わなかった人もいたようなので、少し早いですが3時過ぎにはホテルを出ました。
普段なら外に出るのも危ない時間ですが、バス乗り場に向かう人がたくさんいるので怖さは感じません。
シャトルバス乗り場~スタート地点
3時15分頃バス乗り場に到着。
すでに長蛇の列ですが、トロリーバスや大型観光バスが次から次へと来ていたので行列の割には待ちませんでした。(20分くらい)
3時50分頃スタート地点のバス降り場に到着。
スタート地点が分からなくてもみんなが歩いて行く方向に行けば大丈夫です。
途中アラモアナセンターのサンタの横を通り過ぎます。
スタート地点に着きましたが時間もあるのでトイレへ。
スタート地点にはたくさんの仮設トイレが用意されていますがどれも並んでいました。
奥の方に行くと若干空いています。
トイレは男女共用、もちろん水洗ではありません。
トイレ内に灯りはなく夜明け前は真っ暗です。
トイレットペーパーはスタート地点ではありました。
また、手の消毒用のジェルらしきものが備え付けられているようでしたが中身が無い(無くなった?)ようで押しても出てきませんでした。
その後、芝生スペースでストレッチをしたり持参したinゼリーを飲んだりして過ごします。
4時30分頃、ランナーも大勢集まってきたので本格的にスタート地点に並びます。
エントリー時に申告した完走予想タイムによってゼッケンの色が分かれており、ゼッケンと同じ色の旗付近へ並ぶことになっています。
ただ、誰かが確認しているわけでもないので違う色のゼッケンの人もチラホラいるようなゆるい感じでした。
スタート地点は爆音が鳴り響きみんなの熱気に溢れていて、今更ですがホノルルマラソンを走るんだとういう実感が湧いてきます。
【ホノルルマラソン】レースの様子
まだまだ元気なスタート~10キロ
5時、盛大な花火と共にホノルルマラソンがスタート!
花火とノリの良い音楽にテンションも高まります。
5時スタートですが、前から順々に進んでいくので本当のスタート地点へ到達するのにはタイムラグがあります。
記録は本当のスタート地点を通るタイミングから計測されるので焦る必要はありません。
私は完走予想タイムを5時間台で申告し実際にスタートしたのは5時10分くらいでした。
スタート直後は人も多く、歩いている人もいてなかなか走りにくいです。
逆に速い人もいて自分のテンションも上がっているのでペースが速くなりそうになりますが、
周りに惑わされず自分のペースで行くことを心がけます。
夜明け前ですがすでに暑く、日が出たらどれほど暑くなるのだろうと心配になります。
3キロ手前のアロハタワーを過ぎるとほどなくしてダウンタウンに入ります。
地元の方のドラム演奏やクリスマスイルミネーションなど見所いっぱいで、立ち止まって写真を撮る人も多くいます。
しかし私の戦略は行ける所までは歩かず走るなので、走りながら写真を取りましたがしっかりぶれていました。
5キロ過ぎにスタート地点のアラモアナセンターに戻り今度はワイキキに向かいます。
ワイキキで走るのはメインストリートのカラカウア通り。
昼間は旅行客で賑わう大通りで、東京マラソンだと銀座を走る感覚かと思います。
ここは応援の人も多くお祭りムード。
体力もまだありこのまま行けそうな気がしてきます。
疲れが見えてきた10キロ~ハイウェイ手前
カピオラニ公園で10キロラン&ウォークの人はゴール。
フルマラソン部門の人はこれからが本番です。
ほどなくすると最初の難関ダイヤモンドヘッドの上り坂。
めちゃくちゃ急こう配というわけではありませんが、だらだらと上り坂が続きます。
ここは一旦歩く人も多いですが、1度歩くと走り出すのがきつく感じてしまうため歩きと変わらないペースでもゆっくり走って登ります。
登り切った後は下るだけと思ったらその後もアップダウンがあり、さらに日も昇ってきたので明らかに体力が削られています。
14キロ付近で日本で販売しているinゼリーのようなエネルギーゼリーを配っていました。
味も美味しく(ストロベリー味にしました)少し元気を取り戻します。
15キロ付近の坂。色とりどりのランナーの後ろ姿も絶景です。
17キロ過ぎのカハラモールを通り越すと18キロ付近からいよいよハイウェイが待っています。
地獄のハイウェイ~ハワイカイ~さらに地獄のハイウェイ
ホノルルマラソンのためにハイウェイが封鎖されます。
ハイウェイを走れる機会は滅多にないから楽しもうと思いたいのですが、そんな前向きな気持ちは一瞬で無くなります。
片道約6キロが果てしなく感じるハイウェイ。
今年は若干雲がかかっていてそこまで暑くないのがせめてもの救いです。
反対車線では復路を走っているランナーがいます。早い、うらやましい。
途中21キロの表示があります。やっと半分まで来れました。
永遠に終わらないんじゃないかと思うハイウェイを抜けると折り返しのハワイカイです。
折り返しと聞くとすぐ終わるイメージですが、ハワイカイは4キロくらいあります。
初めて参加した時はハワイカイがそんなに長いとは知らず、終わらない折り返しに心が折れました。
2回目はハワイカイ途中で力尽き歩いてしまいました。
そして今回のハワイカイ、ゆっくりですが歩くことなく走り切れました。頑張った。。。
ハワイカイは閑静な住宅街で住民の方が応援してくれます。
食べ物を配ってくれる人も多く、途中でいただいたスナック菓子がとても美味しかったです。
ハワイカイを抜けると復路のハイウェイが始まります。
脚はとっくに限界を迎えていますが、歩いたら2度と走れなくなりそうで気合で走ります。
が、とうとう30キロで走れなくなりました。
1キロ歩いてまた走ろうとしましたが、もう走れません。歩く前より足が痛い気がします。
それでも、なんとか歩いたり走ったりを繰り返し無の境地になってハイウェイを進みます。
辛すぎて記憶にない35キロ付近~40キロ付近
35キロ付近で永遠に感じられたハイウェイがやっと終わりますが、ホノルルマラソンはまだ終わりません。
カハラの高級住宅を横目に歩いて歩いてたまに走って進みます。
脚は痛いし暑いしで、後から考えるとここら辺が1番きつかったです。
意識がもうろうとする中、最後の難関ダイヤモンドヘッドの約2キロの長い上り坂。
辛すぎるけど、右手にはダイヤモンドの雄大な姿、そしてさらに登ると左手には海の絶景見えてきます。
あと少し、頑張ろう。
最後の力を振り絞る40キロ付近~ゴール
40キロ過ぎホノルルマラソン恒例の和太鼓の応援に元気が出てきます。
ダイヤモンドヘッドを登りきると下りです。
力が残っていないのか脚にブレーキがかからず一気に走って下っていきそうになりますが、そんなことをしたら確実に脚が終わるので歩いて下ります。
カピオラニ公園に入って間もなく遠くにゴールが見えてきます。
残りは1キロもありませんが最後の直線がとてつもなく遠く感じます。
一旦歩こう、甘えた自分が頭の中でささやきますが、最後の力を振り絞り走り続けます。
ゴールが遠い、足が痛い、歩きたい、早く終わりたい、、、
高いお金を払ってまで好き好んで参加しているホノルルマラソン、そんなことを思いながらも沿道の応援もあり
最後は気持ち良く走ってゴール。
なんとか目標の5時間台でゴールできました。
ゴール直後は爽快感、達成感、やっと終わった安堵感、そしてやっぱり疲労感でいっぱいです。
【ホノルルマラソン】ゴール後
ゴール後、完走メダルを首にかけてもらい、ペットボトルの水をもらって、フィニッシャーTシャツをもらって、そして楽しみにしていたマラサダ(とバナナ)をもらいます。
マラサダの有名店レナーズのマラサダも美味しいのですが、マラソンを頑張ったご褒美という付加価値も付いて個人的には世界で一番美味しいマラサダです。
マラサダももらったので後は座ってゆっくり休みたいと思います。
今回はJAL便でハワイに来たのでJALのゴールテントへ。
ゴールテントでは冷えたコーラやウーロン茶、バナナ、アイシング用の氷などが用意されています。
椅子がいっぱいだったのでブルーシートに座り込み、コーラを一気飲み。
美味い!
今まで飲んだコーラで一番美味しく感じました。
氷で脚を冷やしながら先ほどもらったマラサダを食べたり、時間差で大型モニターに映される自分のゴールシーンを見たりしてゆっくり休みます。(テント内の椅子からでは大型モニターが見えないですが、私が座っていたテント外のブルーシートからはギリ見えました。)
すっかり座り込んでしまい立ち上がるのが辛いですがそろそろホテルに歩いて帰ります。
ホテルまでの道のり、ちょっとした段差が辛いです。
街には自分と同じように完走メダルをかけて足をひょこひょこしながら歩く人で溢れていて勝手に仲間意識を感じます。
まとめ
走っている時は大半が辛いという感情ですが、1日も立つと辛かったことは忘れ、またホノルルマラソンを走りたくなります。
時間とお金に余裕があれば毎年参加したいくらいです。
おおらかなハワイの雰囲気と沿道の応援、街全体のお祭り感、そして頑張ったと思える達成感は1度体験すると病みつきになります。
ホノルルマラソンは時間制限も参加するための抽選もないので自分が参加しようと思えば誰でも参加できます。
この記事が少しでもホノルルマラソンに興味がある人の参考になれば嬉しいです。